境を隔つ(読み)さかいをへだつ

精選版 日本国語大辞典 「境を隔つ」の意味・読み・例文・類語

さかい【境】 を 隔(へだ)

① この世を去って、あの世に行く。
今昔(1120頃か)三「我は只今、滅度を取るべし、永く此の界(さかひ)を隔ててむとす」
② 住む場所が遠く離れる。
平家(13C前)二「漢家蘇武は書を鴈の翅に付て旧里へ送り、本朝の康頼は浪のたよりに歌を故郷に伝ふ〈略〉さかひをへだて、世々はかはれども」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android