境沢村(読み)さかいざわむら

日本歴史地名大系 「境沢村」の解説

境沢村
さかいざわむら

[現在地名]八戸市豊崎とよさき町 境沢

浅水あさみず川の下流左岸沿いに位置する。大仏だいぶつ村の北西にあたり、東は根岸ねぎし村、西は盛岡藩領七崎ならさき村に接する。

藩政初期は七崎村の一部であったが、貞享二年(一六八五)八戸藩領の九戸くのへ侍浜さむらいはま(現岩手県久慈市)などと交換に同藩に移譲された土地で、石高にして二二・六一七石であった(「三戸郡七崎村御替地百姓小高帳」上杉家文書)。同年の侍浜村与七崎村与御取替地(上杉家文書)によれば替地は「東ハ先年正法寺通畑中塚より野沢川端切、北ハ先年御極被成候根岸通五拾壱番目之塚所より野沢川端迄」とされ、野沢のさわ(浅水川)通は「洪水水道違候とも川付次第竪川真中切」とされた。元禄一〇年(一六九七)の郷村御内所高帳に大仏村のうちとして七崎とみえ、高一二三・九二一石、うち田一一〇・六五五石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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