増山村(読み)ますやまむら

日本歴史地名大系 「増山村」の解説

増山村
ますやまむら

[現在地名]砺波市増山

庄川東側の芹谷野せりだにの段丘とその北の丘陵性山地からなり、その間を和田わだ川が深くえぐって北へ曲流し、西岸に三段の段丘を形成している。丘陵先端に中世増山城跡があり、その対岸の段丘上一帯にはかつて城下町が形成されていたと伝える。永禄三年(一五六〇)四月二八日の長尾景虎書状(越佐史料所収福王寺文書)に「増山」とある。正保郷帳では高一九八石余、田方二町一反余・畑方一一町一反。寛文四年(一六六四)には和田川西岸の新開分の一部が増山新村として独立した。同一〇年の村御印では草高一九八石、ほかに同四年の新田高四〇石があり、免はともに五ツ。小物成は栗役五匁。その後延宝六年(一六七八)に畑直高九石余が加わった(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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