朝日日本歴史人物事典 「増田繁幸」の解説
増田繁幸
生年:文政8.6(1825)
明治期の政治家。通称歴治。仙台藩校養賢堂に学び,同藩参政などをを務める。戊辰戦争当時会津征討の参謀として白河口に参戦。維新後仙台藩大参事,一関県(岩手県)参事,磐井県(岩手県南から宮城県北)権令などを歴任。旧仙台藩士族と共に第七十七国立銀行創立に尽力,明治11(1878)年同行開業と同時に取締役。12年県会議員に当選,以降十余年ほとんど議長を務める。早くから国会開設請願運動に参加,宮城改進党総理,宮城政会副会長となる。第1回総選挙に当選,大成会所属。第2回総選挙には出馬しなかったが第3議会直前の温和派議員糾合工作に関与。25年5月,貴族院議員に勅選される。
(村瀬信一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報