増補隠州記(読み)ぞうほいんしゆうき

日本歴史地名大系 「増補隠州記」の解説

増補隠州記
ぞうほいんしゆうき

二巻 松岡長政著か

成立 貞享五年

写本 西郷町高梨家・島根県立図書館

解説 近世隠岐を知るうえで貴重な地誌。貞享四年の「卯の郷帳」を集成したもので、島前・島後の二巻からなる。六一ヵ村の村勢について本田高・新田畑高・定引残高・小物成・家数・人数・牛馬数・舟・弓・鑓・山林・竹園・行路・津湊・磯・社寺・堂宇・旧跡などが記録され、放捨として流人の状況に触れた村もある。本書とは別に「隠州記」という書名のものがあるが、別本であるかは定かではない。

活字本 「新修島根県史」史料篇2近世(上)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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