壬遺跡(読み)じんいせき

日本歴史地名大系 「壬遺跡」の解説

壬遺跡
じんいせき

[現在地名]中里村田沢

信濃川と清津きよつ川の合流点の北東岸、田沢たざわ段丘の西端部標高二〇八メートルにある縄文草創期の遺跡。河床との比高三三メートル。昭和五四年(一九七九)から同五七年まで四次にわたって調査が行われた。栃木県宇都宮うつのみや市の大谷寺おおやじ洞窟で発見されたものと同例の円孔文土器の出土によって特徴づけられる。層位的には微妙な変化をみせており、円孔文土器群は隆起線文土器群・爪形文系土器群よりも新しい文化層であることが確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android