売薬(読み)ばいやく

精選版 日本国語大辞典 「売薬」の意味・読み・例文・類語

ばい‐やく【売薬】

〘名〙
① (━する) 薬を売ること。
日本詩史(1771)「世業売薬」 〔後漢書‐張楷伝〕
② 各患者病状に合わせて作るのではなくて、あらかじめ製造、調合して市販されている薬。また、それを売る者。
※中国論集(1706)「我が生れし邦をば、売薬をするものの様に、我計りをよしと云て自慢することに候ば」

うり‐ぐすり【売薬】

〘名〙 あらかじめ調剤しておいて売る薬。ばいやく。⇔投薬
※俳諧・独吟一日千句(1675)第三「此売くすりきく虫の声 四方髪よし有気にも膝まつき」

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デジタル大辞泉 「売薬」の意味・読み・例文・類語

ばい‐やく【売薬】

あらかじめ製造・調合されて、市販されている薬。
薬を売ること。

うり‐ぐすり【売(り)薬】

薬局であらかじめ調剤しておいて売る薬。病院などで医者が患者に与える薬に対していう。ばいやく。

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普及版 字通 「売薬」の読み・字形・画数・意味

【売薬】ばいやく

売り薬。

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