売込商

山川 日本史小辞典 改訂新版 「売込商」の解説

売込商
うりこみしょう

居留地の外国商社と日本人荷主との間に介在し,日本の品物を外国商社に売り込んだ貿易商人。1859年(安政6)の開港と同時に活動を始め,しだいに資本蓄積,明治期には荷主への金融などを通じて輸出品の流通ルートを独占的に掌握した。なかでも横浜の生糸や茶の売込商は活発に活動し,輸出産業動向に重要な影響を与えた。第1次大戦後は商社が輸出に大きな役割をはたすようになり,衰退。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報