変体がな(読み)へんたいがな

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「変体がな」の意味・わかりやすい解説

変体がな
へんたいがな

今日,常用されているひらがなとは異なる字体のかな。「異体がな」ともいう。ひらがなは,古くは同一の音に対していろいろの異体字が用いられていたが,次第に常用のものは一定化の方向をたどった。今日では 1900年の小学校令施行規則で制定された統一字体が用いられており,変体がなは書道手紙などで単調さを避け,流麗さを出すために使われるくらいである。片仮名時代をさかのぼるほど異体が多かったが,変体がなとは普通いわない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android