夕立つ(読み)ユウダツ

デジタル大辞泉 「夕立つ」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐だ・つ〔ゆふ‐〕【夕立つ】

[動タ四]
夕方、風・雲・波などが起こり立つ。
「かきくもり―・つ波の荒ければうきたる舟ぞしづ心なき」〈新古今羇旅
夕立が降る。
朝露に濡れにし袖をすほどにやがて―・つわが袂かな」〈山家集・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「夕立つ」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐だ・つゆふ‥【夕立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
  2. 夕方、風・波・雲などが起こり立つ。
    1. [初出の実例]「かき曇りゆふたつ浪の荒ければ浮きたる舟ぞしづ心なき」(出典:紫式部集(1012‐17頃))
  3. 夕立の雨が降る。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「俄に空陰(くもり)て夕立ぬ」(出典今昔物語集(1120頃か)一九)

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