外性子宮内膜症(読み)がいせいしきゅうないまくしょう

世界大百科事典(旧版)内の外性子宮内膜症の言及

【子宮】より

…またホルモンの過剰により子宮内膜が著しく肥厚する子宮内膜増殖症があるが,それらのうちには内膜癌の前癌病変として論議されているものもある。子宮内膜の異所的増殖症として,子宮筋層内に増殖する外性子宮内膜症が挙げられる。子宮の損傷には分娩時に合併しやすい頸管裂傷や子宮破裂があり,一方,人工妊娠中絶術などの際に起こる子宮穿孔(せんこう)がある。…

【子宮内膜症】より

…子宮内膜ないし内膜様組織が,本来あるべき子宮腔内面以外の部位で異所性に拡大増殖する場合をいう。好発部位としては子宮が最も多く,子宮筋層内で増殖する内性子宮内膜症(子宮腺筋症adenomyosis uteriともいう)と,卵巣,卵管,ダグラス窩(か),腹膜,S状結腸と直腸,卵管,子宮の靱帯(じんたい),直腸腔中隔,膀胱および膀胱腹膜などに増殖する外性子宮内膜症とがある。子宮内膜症とくに外性子宮内膜症が婦人の病気として特異な点は,良性の非腫瘍性の病気であるにもかかわらず,隣接組織を浸潤・破壊するとともに,リンパ性に浸潤して他の組織を侵し,繊維症,強い癒着をひき起こす結果,卵巣破壊,卵管変形などの骨盤内臓器障害を起こし,不妊症などの原因となることである。…

※「外性子宮内膜症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」