外連(読み)ケレン

デジタル大辞泉 「外連」の意味・読み・例文・類語

け‐れん【外連】

歌舞伎人形浄瑠璃で、見た目本位の奇抜さをねらった演出。また、その演目早替わり宙乗り仕掛け物など。
ごまかし。はったり。「言うことに外連がない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「外連」の意味・読み・例文・類語

け‐れん【外連】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 芸の本道からはずれ、見た目本位の奇抜さをねらった演出。放れ業(わざ)、早変わり、宙乗りなど。歌舞伎や人形浄瑠璃に多い。
    1. [初出の実例]「倉さんは声の好上(いいうへ)に、けれんをまぜて語る」(出典:滑稽本・狂言田舎操(1811)上)
  3. はったりやごまかし。まぎらかすこと。
    1. [初出の実例]「へん、山師の玄関を見る様に、装(なり)で一番脅す気でも、そんなけれんを喰ふものか」(出典:歌舞伎・霜夜鐘十字辻筮(1880)四幕)

外連の補助注記

「外連」は当て字で、語源については未詳

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