多環式化合物(読み)タカンシキカゴウブツ

デジタル大辞泉 「多環式化合物」の意味・読み・例文・類語

たかんしき‐かごうぶつ〔タクワンシキクワガフブツ〕【多環式化合物】

分子内に環状構造を二つ以上もつ化合物。環どうしがくっついているものを縮合環とよぶ。

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化学辞典 第2版 「多環式化合物」の解説

多環式化合物
タカンシキカゴウブツ
polycyclic compound

分子内に二つ以上の環構造をもつ有機化合物総称ビフェニルテルフェニルトリフェニルメタンのように別々の環になっているもの,2個の環が2個の原子を共有している縮合環(アントラセンフェナントレンキノリンなど),1個のC原子を共有するスピロ化合物,ビシクロ化合物やトリシクロ化合物のような橋かけ化合物などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多環式化合物」の意味・わかりやすい解説

多環式化合物
たかんしきかごうぶつ
polycyclic compound

分子内に2個以上の環をもつ有機化合物。ビフェニルのように2個の環が別々に含まれるものと,ナフタリン,アントラセンのように環が縮合しているもの (→縮合環式炭化水素 ) とがある。

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世界大百科事典(旧版)内の多環式化合物の言及

【環式化合物】より

…環式化合物は環の数によっても分類される。これまでに例としてあげたもののように環1個だけを含む単環式化合物と,ボルネオールのように2個以上の環をもつ多環式化合物がある。多環式化合物のあるものはかご状構造をとるのでかご形化合物といわれる。…

※「多環式化合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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