夜床(読み)ユトコ

デジタル大辞泉 「夜床」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐とこ【夜床】

「よどこ」の上代東国方言。
筑波嶺つくはねのさ百合ゆるの花の―にもかなしけ妹そ昼もかなしけ」〈・四三六九〉

よ‐どこ【夜床】

夜寝る床。寝床
「ぬばたまの―も荒るらむ」〈・一九四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜床」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐とこ【夜床】

〘名〙 「よどこ(夜床)」の上代東国方言。
万葉(8C後)二〇・四三六九「筑波嶺小百合(さゆる)の花の由等許(ユトコ)にも愛(かな)しけ妹そ昼も愛しけ」

よ‐どこ【夜床】

〘名〙 (「よとこ」とも) 夜寝る床。ねどこ。ふしど。
書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡「衣こそ 二重も良き さ用廼虚(ヨドコ)を 並べむ君は 恐(かしこ)きろかも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android