夜籠・夜隠(読み)よごもり

精選版 日本国語大辞典 「夜籠・夜隠」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごもり【夜籠・夜隠】

〘名〙
① 夜が深いこと。まだ夜が明けきらないこと。また、その時刻深夜。夜ふけ。
万葉(8C後)三・二九〇「倉橋の山を高みか夜隠(よごもり)に出で来る月の光乏しき」
社寺に参拝して、一晩中こもって祈ること。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉七「夜を罩(こ)めて参詣人切れ目が無く、終には屋敷裏の畑中に陣取って夜(ヨ)ごもりを初めるものが」

よ‐ごも・る【夜籠・夜隠】

〘自ラ四〙
① 夜がふけている。まだ夜が明けきらないでいる。
※重之集(1004頃)上「しののめにあしたの原を越えくればまだよごもれる心ちこそすれ」
② 社寺に参拝して、一晩中こもって祈る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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