夢前町(読み)ゆめさきちよう

日本歴史地名大系 「夢前町」の解説

夢前町
ゆめさきちよう

面積:一四六・二二平方キロ(境界未定)

姫路市の北に位置し、播但山地まで延びる南北に細長い町。東は神崎かんざき香寺こうでら町・福崎ふくさき町・市川いちかわ町、北は同郡大河内おおかわち町・宍粟郡一宮いちのみや町、西は同郡安富やすとみ町と接する。北端付近の安富町境には日本三彦山の一つ雪彦せつぴこ山があり、雪彦峰山せつぴこみねやま県立自然公園に含まれる。ほぼ中央部を夢前川が、西部を同川支流の菅生すごう川がそれぞれ南流する。東西に中国自動車道が通り、夢前川沿いに主要地方道姫路―大河内線、菅生川沿いに県道山之内やまのうち莇野あぞの―姫路線などが通る。町の中心は前之庄まえのしようで、塩田しおたには温泉がある。江戸時代には飾西しきさい郡に属し、龍野藩領の時期が長かった菅生澗すごうだに村と、三卿の一橋領など領主変遷の激しかったてら村を除き、他の村は江戸時代を通じて姫路藩領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報