羽虱(読み)ハジラミ

デジタル大辞泉 「羽虱」の意味・読み・例文・類語

は‐じらみ【羽×虱】

ハジラミ目の昆虫総称体長数ミリ、シラミに似るが、口器はかむ型で、鳥類哺乳類外部寄生して羽や毛などを食べる。ニワトリハジラミネコハジラミなど。食毛類。はむし。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「羽虱」の意味・読み・例文・類語

は‐じらみ【羽虱】

  1. 〘 名詞 〙 ハジラミ目(食毛目)に属する昆虫の総称。体長は〇・九~一一ミリメートルで、一見シラミに似ている。全体に褐色を帯び、頭部が大きく、目と羽は退化。ふつう鳥類に、ごく少数は獣類に寄生し、咀嚼(そしゃく)に適した口で羽毛あかを食べる。ニワトリに寄生するニワトリハジラミなどがある。イヌに寄生するイヌハジラミは、イヌジョウチュウというイヌの腸に寄生するジョウチュウの中間宿主となる。このジョウチュウは人にも寄生することがある。日本には八科約一五〇種が分布する。はむし。
    1. [初出の実例]「雀子のはや羽虱をふるひけり」(出典:俳諧・文化句帖‐五年(1808)一月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android