大上段(読み)ダイジョウダン

デジタル大辞泉 「大上段」の意味・読み・例文・類語

だい‐じょうだん〔‐ジヤウダン〕【大上段】

剣道で、頭上に高く刀を振りかざす構え。上段の構えを強めた言い方。
相手を威圧するような、いたけだかな態度をとること。また、物事視点となるものを、高く掲げること。「法律大上段に振りかざす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大上段」の意味・読み・例文・類語

だい‐じょうだん ‥ジャウダン【大上段】

〘名〙
① 剣道で、刀を頭の上に高くふり上げて相手を威圧するかまえ。上段のかまえを強めた表現。おおじょうだん。
※不二(1942)〈日笠有二〉海上胤平先生「傲然と構へてゐる田中氏に向って、大刀を大上段に翳して対峙した」
② (形動) 転じて、威圧的な態度をとるさま。また、考え方の視点などを高所に置くこと。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉銀座繁昌記「経史百家を大上段に振りかぶつて、田舎学者や漢学書生を搾取した鳳文館前田円は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android