大井宿本陣跡(読み)おおいしゆくほんじんあと

日本歴史地名大系 「大井宿本陣跡」の解説

大井宿本陣跡
おおいしゆくほんじんあと

[現在地名]恵那市大井町

南北のよこ町と東西ほん町の枡形角に西面して建ち、間口二四間・奥行二二間、総建坪は一五一坪であった。中山道の本陣の平均建坪は約一八〇坪なので、規模は大きくない。周囲は高塀で囲まれ、街道に面した南側の八間が御殿部分で、最南部角に表門がある。北側半分は長屋で、その中央に門が付けられ長屋門となる。表門は長屋門に比べると小規模だが、反屋根の瓦葺で、江戸初期様式の華麗な造りである。ここを入ると三三坪の土間があり、奥の玄関に通じる。長屋門内の土間とは高塀で区切り、三尺木戸で出入りできる。玄関は式台付きで横に番所があり、一三畳に床付きの玄関の間から鉤の手に曲がって、下段の間から上段の間に通じていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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