大井寺(読み)おおいでら

日本歴史地名大系 「大井寺」の解説

大井寺
おおいでら

古代に存在した寺院で、寺地について橿原市十市とおいち町字大井・北大井に求める説、同市高殿たかどの町字百済くだら付近と考える説などがある。「日本書紀」天武天皇元年(六七二)壬申の乱条に、次のように寺名がみえる。

<資料は省略されています>

天平一八年(七四六)頃の送書并請経勘検継文(正倉院文書)に「大井寺一切経目録一巻」とあり、延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳には城上しきじよう郡大仏供荘二〇町のうちとして「大井(田脱カ)二反□上廿二条五里十八坪」が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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