大井手橋(読み)おおいでばし

日本歴史地名大系 「大井手橋」の解説

大井手橋
おおいでばし

中島なかしま川に架かる橋で、堂門どうもん川の合流地にあたる。江戸時代には大井手町と八幡やはた町を結ぶ。元禄一一年(一六九八)の完成で、岡市郎右衛門正敏が私財を投じて建造にあたり、唐通事林道栄が銘を書いたという(長崎図誌)一瀬いちのせ川と堂門川の合流域のため流失が多く、享保六年(一七二一)の川筋三八町が水損した洪水により石橋「大井手町橋」が落ちている(華蛮交易明細記)。元文五年(一七四〇)再建。寛政七年(一七九五)の洪水でも大破、文化元年(一八〇四)に再建され、橋銘には長崎奉行所による建造で、石工として吉次郎・清兵衛・弥三太の名が記される(「長崎実録大成」「長崎古今集覧」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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