大匠(読み)タイショウ

デジタル大辞泉 「大匠」の意味・読み・例文・類語

たい‐しょう〔‐シヤウ〕【大匠】

《「だいしょう」とも》技量のすぐれた大工。また、腕前のりっぱな職人

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精選版 日本国語大辞典 「大匠」の意味・読み・例文・類語

たい‐しょう‥シャウ【大匠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「だいしょう」とも ) 技量のすぐれた大工。腕前の立派な職人。名匠
    1. [初出の実例]「臣以不才忝承絲綸命、汗代大匠」(出典凌雲集(814)序)
    2. [その他の文献]〔老子‐七四〕

おお‐たくみおほ‥【大匠】

  1. 〘 名詞 〙 大工の長。工匠。おおきたくみ。
    1. [初出の実例]「意富多久美(オホタクミ)をぢなみこそ 隅(すみ)(かたぶ)けれ」(出典:古事記(712)下・歌謡)

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普及版 字通 「大匠」の読み・字形・画数・意味

【大匠】たいしよう(しやう)

名工。〔孟子、告子上〕(げい)の人に射をふるや、必ず(こう)(的)に志す。學も亦た必ずに志す。大匠の人に誨(をし)ふるや、必ず規(きく)を以てす。學も亦た必ず規を以てす。

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世界大百科事典(旧版)内の大匠の言及

【大工】より

… 大工の意味には時代により変遷がある。まず,奈良時代以前は一種の官名で,〈大匠〉とも書かれ,〈おおきたくみ〉と読んだ。639年(舒明11)に百済川畔に大宮,百済大寺を造った際,書直県(ふみのあたいあがた)が大匠に任命され,699年(文武3)には〈大工二人於山科山陵,並分功修造焉〉と《続日本紀》に書かれているのがその例である。…

【大工】より

… 大工の意味には時代により変遷がある。まず,奈良時代以前は一種の官名で,〈大匠〉とも書かれ,〈おおきたくみ〉と読んだ。639年(舒明11)に百済川畔に大宮,百済大寺を造った際,書直県(ふみのあたいあがた)が大匠に任命され,699年(文武3)には〈大工二人於山科山陵,並分功修造焉〉と《続日本紀》に書かれているのがその例である。…

※「大匠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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