大口遺跡群(読み)おおぐちいせきぐん

日本歴史地名大系 「大口遺跡群」の解説

大口遺跡群
おおぐちいせきぐん

[現在地名]青谷町大坪

大坪おおつぼ集落の南方日置ひおき川左岸を南北に走る溶岩性丘陵から東に派生する尾根上の先端付近に位置し、南の尾根から第一遺跡、北側に隣接する尾根を第二遺跡とよぶ。第一遺跡は昭和五九年(一九八四)に発掘調査され、弥生時代後期の竪穴住居跡・貯蔵穴、古墳時代前期の土壙墓を検出し、弥生土器・古式土師器・鉄器が大量に出土した。第二遺跡は平成元年(一九八九)に調査され、検出遺構は弥生時代後半期の住居跡、これに伴う袋状の貯蔵穴群などで、箱式石棺・組合せ式木棺を主流に二四基の墳墓が認められ、弥生土器・石錘・古式土師器・須恵器・管玉、ガラス製の臼玉・小玉切子玉の玉類、鋸歯文鏡、鎌・・刀子などの鉄製具も出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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