大和佐美命神社(読み)おおわさみのみことじんじや

日本歴史地名大系 「大和佐美命神社」の解説

大和佐美命神社
おおわさみのみことじんじや

[現在地名]鳥取市上砂見

上砂見かみすなみ集落から砂見川を隔てた南西山裾鎮座祭神は国之常立神ほか一七神。旧村社。創建年代は不明だが、「延喜式」神名帳に載る高草郡七座のうち「大和佐美オホワサミノ命神社」に比定される。「三代実録」貞観七年(八六五)六月八日条に無位の大和佐美神を従五位下に叙すとある。当時の祭神は大和佐美命であったと考えられるが、この神名については不詳。神名をオオヤマトサミノミコトと読む説もあるが根拠は不明である。江戸時代は旗刺はたさし大明神と称し(明和六年「高草郡神社改帳」県立博物館蔵)、旗指(因幡志)、旗差とも書き、上砂見村と中砂見村支村大井棚おおいだな(現大湯棚)の産土神であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android