大場(読み)オオバ

デジタル大辞泉 「大場」の意味・読み・例文・類語

おお‐ば〔おほ‐〕【大場】

[名]
広い場所
囲碁で、1着で地を大きく囲うことのできる点。「大場を占める」
人のにぎわう場所。
「―にすめる商人の心だま」〈浮・胸算用・五〉
大庭おおにわ1」に同じ。
天皇旧宮ふるみやの安殿の―にとよのあかりきこしめす」〈天武紀〉
[形動ナリ]気持ちや動作が、大きくてこせつかないさま。
「芸―にしてよし」〈伎・壬生大念仏

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精選版 日本国語大辞典 「大場」の意味・読み・例文・類語

おお‐ば おほ‥【大場】

[1] 〘名〙
① 広く大きな場所。大場所。
※虎明本狂言・通円(室町末‐近世初)「さばかりの大ばなれ共いっきものこらずたてかけたてかけ」
② 人のにぎわう場所。大都会。
浮世草子・新可笑記(1688)二「我を見しらぬ他国の大場に住居して」
芝居で最も見ごたえのある場面。
※人情本・祝井風呂時雨傘(1838)一七回「其の幕が此度の大場(オホバ)だと」
花札の遊びで、場に柳、桐以外の二〇点札が出ること。⇔小場(こば)
⑤ 囲碁で、大きな利益を得るために、必ず石を置くべき場所。
[2] 〘形動〙 おおようで、こせこせしないさま。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)京「大気を出して、万大場(オホバ)にさばき」

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日本歴史地名大系 「大場」の解説

大場
おおば

[現在地名]津南町中深見 大場

下船渡しもふなと村の枝村所平ところひら南方清津きよつ川支流のかま川沿いにある。天和三年(一六八三)検地帳(中沢久保氏蔵)には「倉俣郷下舟渡之内大場村」とある。

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