大学祭/学園祭(読み)だいがくさい/がくえんさい

大学事典 「大学祭/学園祭」の解説

大学祭/学園祭
だいがくさい/がくえんさい

日本の大学において,毎年1~2回程度,定例的に開催されている学生主体の総合イベントを指す。大学によって第2次世界大戦前から継承されている伝統的側面もあり,固有の呼称が受け継がれている場合も多い。一般的には学園祭生による実行委員会が組織され,企画・運営を行っている。文化系の部活サークルにとっては定期的な発表の場ともなるが,タレント等を招く目玉企画が催されたり,来場者の飛び入り参加的な各種コンテストなどを行ったりする例も目立つ。部活・サークルの活動資金源にもなる模擬店などが多数出店され,高校生や地域住民にも開放されて,大学はしばし華やいだ空間になる。大学の休業日に開催されることが多いが,その準備・後始末のため1~2日間全面休講措置をとる大学も多い。近年,実行委員の減少や当日の一般学生の参加度の低下から開催を縮小したり,中断に追い込まれたりしているケースもある。また飲酒に関わるトラブルの多発から,最近では大学祭でのアルコールを禁止しているところが多い。
著者: 橋本勝

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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