大学稲荷神社(読み)だいがくいなりじんじや

日本歴史地名大系 「大学稲荷神社」の解説

大学稲荷神社
だいがくいなりじんじや

[現在地名]久留米市御井町

高良こうら山南西麓の通称稲荷山にある神社。祭神は倉稲魂神。高良大社の末社で、筑後稲荷一〇社第一の社といわれる。同一境内上社と下社があり、ともに同一神を祀る。高良山の稲荷信仰は室町期かそれ以前からといわれ、室町期の高良山に峰市坊という白狐がいたと伝える(白狐勧請之秘文)。社伝によれば下社は稲荷山の名の起源となった古い稲荷社(通称小学稲荷)で、上社が大学稲荷。明和八年(一七七一)高良山五三世座主寂信が山城伏見稲荷神社から大学の称号をもつ稲荷神を勧請し、初めは高良山内の愛宕あたご山に祭祀したので、愛宕山稲荷と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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