大宗（読み）タイソウ

デジタル大辞泉

たい‐そう【大宗】

１ 物事の初め。おおもと。また、ある分野での権威ある大家。
２ 大部分。おおかた。「大宗を占める」「大宗をなす」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たい‐そう【大宗】

〘名〙

① 物事のおおもと。根本。中心となるもの。また、ある分野での権威ある大家をいう。

※落書露顕（1413頃）「連哥事。摂政家のたびたび御をへしのごとくは、寄合は連哥の大宗也」

※連環記（1940）〈幸田露伴〉「大江の家は大江音人以来、儒道文学の大宗(タイソウ)として」 〔淮南子‐原道訓〕

② 中国古代の宗法制で、別子つまり諸侯の嫡子の弟を始祖として、その嫡系をいう。→宗法。〔礼記‐喪服小記〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【大宗】たいそう

本宗。

字通「大」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の大宗の言及

【宗法】より

…別子の後はその嫡長子が継ぎ，兄弟と兄弟の子孫を統轄する。彼らはこの嫡長子を尊んで〈大宗〉という。大宗となる以外の兄弟は〈禰（でい）〉と呼ばれ，やはりその嫡長子が後を継ぐが，次子以下はこれを尊んで〈小宗〉としてあがめる。…

※「大宗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」