大尽(読み)ダイジン

デジタル大辞泉 「大尽」の意味・読み・例文・類語

だい‐じん【大尽/大臣】

財産多く持っている人。財産家大金持ち。
遊里で多くの金を使って豪遊する客。
[類語]金持ち富豪金満家素封家成金財閥長者物持ち分限百万長者億万長者資産家財産家大家

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精選版 日本国語大辞典 「大尽」の意味・読み・例文・類語

だい‐じん【大尽・大臣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 財産を多く持っている人。大金持。資産家。豪家。富豪。
    1. [初出の実例]「ぱっぱの大小金つばに、熊谷笠を引かふて、七八文字にはだかりて、だいじんらしく歩くもあり」(出典:仮名草子・元の木阿彌(1680)上)
  3. 遊里などで金銭を多く使って豪遊する客。
    1. [初出の実例]「大臣(ダイジン) 傾城買の上客をさしていふ」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一)
  4. だいじんまい(大尽舞)」の略。
    1. [初出の実例]「大尽は座舗大黒庭て舞」(出典:雑俳・柳多留‐七八(1823))
  5. ( 大尽 ) 大の月のこと。また、その最終の日(陰暦では三〇日)。小の月の最終日は小尽という。
    1. [初出の実例]「十一月は大尽と見へたぞ」(出典:史記抄(1477)九)

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