大尽・大臣(読み)だいじん

精選版 日本国語大辞典 「大尽・大臣」の意味・読み・例文・類語

だい‐じん【大尽・大臣】

〘名〙
① 財産を多く持っている人。大金持。資産家。豪家。富豪
※仮名草子・元の木阿彌(1680)上「ぱっぱの大小金つばに、熊谷笠を引かふて、七八文字にはだかりて、だいじんらしく歩くもあり」
② 遊里などで金銭を多く使って豪遊する客。
※評判記・色道大鏡(1678)一「大臣(ダイジン) 傾城買の上客をさしていふ」
※雑俳・柳多留‐七八(1823)「大尽は座舗大黒庭て舞」
④ (大尽) 大の月のこと。また、その最終の日(陰暦では三〇日)。小の月の最終日は小尽という。
史記抄(1477)九「十一月は大尽と見へたぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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