大山(富山県)(読み)おおやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大山(富山県)」の意味・わかりやすい解説

大山(富山県)
おおやま

富山県南部、上新川郡(かみにいかわぐん)にあった旧町名(大山町(まち))。現在は富山市の東部を占める地域。旧大山町は1955年(昭和30)上滝(かみたき)町と大山、福沢、大庄の3村が合併し改称。2005年(平成17)富山市に合併。旧町域は常願寺川(じょうがんじがわ)左岸山地と、富山平野の一部および黒部川源流地帯の北アルプスを占める。中心地区の上滝は、1831年(天保2)町立(まちだて)(市場の開設)以来谷口市場町として発達。富山地方鉄道が通じる。亀谷(かめがい)は慶長(けいちょう)年間(1596~1615)に銀山として栄えた。常願寺川左岸の粟巣野(あわすの)段丘(500~600メートル)には、立山山麓(さんろく)レクリエーション基地としてホテル、家族旅行村、スポーツセンターなどがあり、また粟巣野、らいちょうバレー、および極楽坂(ごくらくざか)の3スキー場もある。支流和田川源流の秘境有峰(ありみね)には、有峰ダムによって出現した有峰湖があり、湖畔に有峰ハウス、キャンプ場があり、薬師(やくし)岳(2926メートル)の登山基地。薬師岳の圏谷群(やくしだけのけんこくぐん)は特別天然記念物。

[深井三郎]

『『大山町史』(1964・大山町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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