大島(長崎県平戸市)(読み)おおしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大島(長崎県平戸市)」の意味・わかりやすい解説

大島(長崎県平戸市)
おおしま

長崎県平戸島(ひらどしま)の北方にある島。平戸市に属する。もとは北松浦(きたまつうら)郡旧大島村に属していたが、2005年(平成17)に平戸市に合併。西海(さいかい)市の大島に対して的山大島(あづちおおしま)の名で知られ、平戸大島ともよぶ。面積15.19平方キロメートル。大陸交通の要衝にあたり、遣隋(けんずい)使、遣唐使の寄港地をなし、さらに室町足利(あしかが)時代には倭寇(わこう)の根拠地をなした。第三紀層上に玄武岩台地が広がる低平な島で、最高峰の平ノ辻(ひらのつじ)は216メートル。台地上には溜池(ためいけ)が多く分布する。南岸に的山湾、神浦(こうのうら)の湾入があり、北岸は海食崖(がい)に富むが大根坂湾の湾入がある。平戸港から連絡船がある。人口1424(2009)。

[石井泰義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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