大御堂ヶ谷(読み)おおみどうがやつ

日本歴史地名大系 「大御堂ヶ谷」の解説

大御堂ヶ谷
おおみどうがやつ

釈迦堂しやかどうヶ谷と葛西かさいヶ谷に挟まれ、大倉おおくら幕府跡前方の狭く奥深い谷間。文治元年(一一八五)源頼朝が鎌倉で最初に建立した勝長寿しようちようじゆ院のあったところで、谷名は同院の別称大御堂に由来する。

吾妻鏡」嘉禄元年(一二二五)一〇月二八日条に、藤原頼経が「大御堂前」にある伊賀朝行亭に移徙したことがみえるが、これは勝長寿院をさすと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android