大心(読み)だいしん

精選版 日本国語大辞典 「大心」の意味・読み・例文・類語

だい‐しん【大心】

〘名〙 (「たいしん」とも) 仏語
① 仏のさとりを求める心。大菩提心をいう。〔往生要集(984‐985)〕
衆生(しゅじょう)教化するための方便の心。〔大智度論‐四一〕
③ 心を大きく保つこと。また、かたよらない心。
※永平道元禅師清規(13C中)典座教訓「所謂大心者、大山于其心、大海于其心、無偏無党心也」

おお‐こころ おほ‥【大心】

〘名〙 人をよくうけいれる、広くゆったりした心。
※俳諧・花月千句(1649)一「岩陰に声する猿は二疋つれ〈栄徳〉 太山の鷲は大こころなる〈玄甫〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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