大摩小摩(読み)おおまこま

世界大百科事典(旧版)内の大摩小摩の言及

【磐司磐三郎】より

…この伝承は,もと次郎・三郎と呼ばれる2人の狩人があり,一方は山の神を援助してその礼に獲物を授けられ,他方はそれを断って山の幸を失ったという運勢の優劣を説明する神話の一類型であった。同じ型の伝承は九州で大摩小摩(おおまこま),日光付近の山地では大汝小汝(おおなんじこなんじ)の対立譚として語られる。四国や北上山地北部では西山小猟師と東山大猟師という語りかたもあって,古くは全国の山中に流布したらしく,伊豆半島の天城連峰には万二郎岳,万三郎岳の二つが並んでいる例もある。…

※「大摩小摩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」