大日本沿海実測録(読み)ダイニホンエンカイジッソクロク

デジタル大辞泉 「大日本沿海実測録」の意味・読み・例文・類語

だいにほんえんかいじっそくろく【大日本沿海実測録】

江戸後期の地理書。13巻14冊。伊能忠敬著。文政4年(1821)以前に成立。「大日本沿海輿地全図」に添えて幕府に提出した各地記録。輿地実測録。

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精選版 日本国語大辞典 「大日本沿海実測録」の意味・読み・例文・類語

だいにほんえんかいじっそくろく【大日本沿海実測録】

江戸後期の地理書。一三巻一四冊。伊能忠敬著。文政四年(一八二一)成立。江戸幕府に日本全図の作製を命じられた忠敬が、測量結果として「大日本沿海輿地全図」に添えて幕府に提出したもの。沿海、諸街道の緯度里程などを示す。

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日本歴史地名大系 「大日本沿海実測録」の解説

大日本沿海実測録
だいにほんえんかいじつそくろく

一四巻 伊能忠敬著

成立 文政四年

原本 国立公文書館内閣文庫

解説 伊能忠敬の全国測量の成果に基づいて文政四年に完成した「大日本沿海輿地全図」(最初の全国実測地図)の付録説明書で、序目一巻・本文一三巻からなる。当時忠敬はすでに死去していたため、高橋景保に伴われた孫忠誨より輿地全図とともに同年七月幕府に納められた。巻六には豊前小倉から鹿児島および鹿児島から長崎に至る沿海部、巻七には鹿児島藩領内各地に至る街道筋の測量経路にあった村や町浦ごとに緯度・距離などが記され、巻一一の島嶼三の部には大隅国・薩摩国所属の島々の実測結果が載る。

活字本 「伊能忠敬の鹿児島測量関係資料並に解説(鹿児島県史料集一〇)

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