大東(静岡県)(読み)だいとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大東(静岡県)」の意味・わかりやすい解説

大東(静岡県)
だいとう

静岡県中南部、小笠郡(おがさぐん)にあった旧町名(大東町(ちょう))。現在は掛川(かけがわ)市の南東部を占める地域。菊(きく)川河口付近と右岸に街が広がる。旧大東町は、1973年(昭和48)大浜町と城東(きとう)村が合併し、両町村の一字をとって改称。2005年(平成17)大須賀(おおすか)町とともに掛川市と合併。国道150号が通じる。北部の丘陵地は茶園化が著しく、南部の遠州灘(えんしゅうなだ)海岸砂丘地帯ではメロン栽培が盛んで、ニンジン、トマトなどもつくられている。また、工業団地が造成され、工場進出もみられる。1998年東京女子医科大学大東キャンパスが開校した。発達した海岸砂丘、1574年(天正2)徳川・武田両軍の激しい攻防が展開された高天神城跡(たかてんじんじょうあと)(国指定史跡)は観光の対象となっている。

[川崎文昭]

『『大東町誌』全2冊(1984、1998・大東町)』

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