大正寺(読み)だいしようじ

日本歴史地名大系 「大正寺」の解説

大正寺
だいしようじ

[現在地名]四條畷市岡山二丁目

忍陵しのぶがおか神社北側に位置する。松風山岡山院と号し浄土宗。本尊阿弥陀如来。一名讃良ささら(河内志)。参道入口の左側に「円光大師直弟 西仙房心寂閑居地」と刻まれた石柱が立つ。もと「大聖寺」と記したといい、隣寺の見性けんしよう(現廃寺)との間で、讃良寺継承問題をめぐって紛争が起こり、当寺の主張が大いに正しいとされたところから、大正寺になったという。元和五年(一六一九)の大正寺縁起(「四條畷市史」所収)によれば、津桙つほこ神社(現忍陵神社)付近に、承安四年(一一七四)頃、一人の尼長者がおり、氏神津桙神を奉っていたが、法然の弟子西仙房心寂が当地に行脚し、尼長者に易行念仏の法を説いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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