大江岸(読み)おおえのきし

日本歴史地名大系 「大江岸」の解説

大江岸
おおえのきし

古代から中世にかけての渡辺津の一部で、近世には大川南岸の天満てんま橋と天神てんじん橋の間の浜、八軒家はちけんや付近と考えられていた。「摂津名所図会」は大江岸として「天満橋南爪、今の八軒家の浜なり」と記す。歌枕としても知られ、良暹法師の次の歌がある。

<資料は省略されています>

西三条実隆は「高野参詣日記」に帰路のこととして「渡辺より能勢源五郎輿馬などむかへにをこせてこゝより船にのりうつりて漕出るほど」と記し、先掲「後拾遺集」の歌を載せて「楼の岸などいふもこゝといふ所なり、大江殿のあととて今も松のみどりにみえ侍り」と続ける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「大江岸」の解説

大江岸
(通称)
おおえのきし

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
君国大江岸
初演
享保13.11(大坂・花妻座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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