大波野村(読み)おおばのむら

日本歴史地名大系 「大波野村」の解説

大波野村
おおばのむら

[現在地名]田布施町大字大波野

波野はの村の北、行者ぎようじや山の東麓に広がり、村の東部は平地。上関宰判に属した。

「注進案」は「波野は往古此辺りまでも海水満来りしより(中略)大波野とはもと奥の文字なりしをいつしか大の字に改め来りし」と記す。古代は「和名抄」に記される波濃はの郷の、中世は羽野はの庄のうちに含まれた地域と思われる。

村名は「地下上申」にみえ、総石高二千二三石五斗余、うち一千六七三石五斗余が蔵入でほかは給領。総戸数二一四軒、うち本百姓は一〇三軒、総人口八〇六人。村内には八幡・坪曾・藤田・惣津・秋光の小名があった。

「注進案」によれば総田畠面積一五九町七反余、総石高二千四二八石六斗余で、うち九二石九斗余が伊藤喜右衛門の給領で他は蔵入。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android