大深度地下(読み)ダイシンドチカ

デジタル大辞泉 「大深度地下」の意味・読み・例文・類語

だいしんど‐ちか【大深度地下】

地下40メートル以深、または、建築物基礎杭の支持地盤上面から10メートル以深の地下。
[補説]平成13年(2001)施行の「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」による概念

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「大深度地下」の解説

大深度地下

通常使用されていない深さの地下のこと。「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」による定義では、「地下室建設のための利用が通常行われない深さ(地下40メートル以深)、あるいは建築物の基礎の設置のための利用が通常行われない深さ(支持地盤上面から10メートル以深)のいずれかを満たす深さの地下」とされている。大都市の地下にはすでに電気ガス鉄道などが埋設されているため、トンネルの設置はもとより、水害地震への安全対策施設の設置や地上の自然環境や景観の保全対策を目的とした設備埋設など、同地下の活用が注目されている。同地下への施設設置は地上への影響はないとされてきたが、20年10月に発生した東京都調布市の東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事ルート上で発生した陥没事故で同地下での工事の実施が地上に影響したとされ、その利用について懸念が広がった。

(2020-12-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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