大港(読み)おおみなと

精選版 日本国語大辞典 「大港」の意味・読み・例文・類語

おお‐みなとおほ‥【大港・大湊】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 船の出入りの多い、大きな港。地名としても各地にあった。
    1. [初出の実例]「廿九日。おほみなとにとまれり」(出典:土左日記(935頃)承平四年一二月二九日)
  2. [ 2 ] ( 大湊 )
    1. [ 一 ] 青森県下北半島にある、むつ市の地区名。旧下北郡大湊町。
    2. [ 二 ] 三重県伊勢市の港。五十鈴川宮川の合流する川口にあり、古くから伊勢神宮の外港として発展室町時代は対明貿易港ともなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大港」の意味・わかりやすい解説

大港
たいこう / ターカン

中国中東部、天津(てんしん)市東部にある浜海(ひんかい)新区の街道行政区画)。大清河(だいせいが)と子牙河(しがが)の合流点から南東流する独流減河(どくりゅうげんが)の北岸の河口に近い所に位置する。人口21万5000(2014)。旧称勝利村。1979年大港区が設置された。2009年タンクー区、ハンクー区と合併して浜海新区となり、城区工作委員会・管理委員会が置かれたが、2013年に同新区の街道に改編された。1960年代に開発された世界的油田大港油田の中心地である。同油田は天津市南部から河北(かほく)省滄州(そうしゅう)市にまたがり、渤海(ぼっかい)湾上にも延びている。

[船越昭生・編集部 2017年6月20日]

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