大潮村(読み)おおしおむら

日本歴史地名大系 「大潮村」の解説

大潮村
おおしおむら

[現在地名]鹿野町大字大潮

村内をほぼ南流するにしき川の流域に集落が点在する。北は石見国鹿足かのあし(現島根県)、東は鹿野上かのかみ、南は鹿野中かのなかの各村、西は徳地宰判所属の柚木ゆのき三谷みたに(現佐波郡徳地町)の両村に接する。萩藩領で前山代宰判所属。

村が初めて高付されるのは「地下上申」で、総石高一千五八石余、うち蔵入が一千三一石余で、残り二七石余が岩崎惣右衛門家などの知行地とある。家数一五九、人口五一六人。同書は村名の由来を「当村之義は昔潮涌出、今に其所に細き池有之、水溜り有、今潮之気は無之候、潮涌出候節は藻葉なと有之たる由申伝候、其故か村名に大潮と申ならわし候、尤此潮池之わきに潮之明神と尊敬し小宮有之候」と記し、村内の小名に片山かたやま清高せいたか刀禰とね小潮こしお小河内おがわち桶山おけやま蔵谷くらたに・いもほりなどをあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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