大石山遺跡(読み)おおいしやまいせき

日本歴史地名大系 「大石山遺跡」の解説

大石山遺跡
おおいしやまいせき

[現在地名]利島村 西山

島の北西部、前浜まえはま地区の比高一〇―二〇メートルの海蝕崖の内側、宮塚みやづか山の山麓斜面約三万一〇〇〇平方メートルの範囲に展開する。西側は蛇洞じやぼら沢、東側は村営前浜プールのある浅い谷に挟まれて舌状台地状の山麓斜面となっており、北側は海蝕崖によって海と接している。崖面には包含層が一部露出し、ヘリポート北側の海蝕崖からは縄文時代早期後半の土器片も採集されている。都指定史跡。昭和三一年(一九五六)から同三三年にかけて行われた伊豆諸島文化財総合調査により発見された。縄文中期中葉から後期初頭を中心とした集落遺跡で、称名寺式期の敷石住居跡一軒と中期の浜石配石遺構が検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android