大笹関所跡(読み)おおざさせきしよあと

日本歴史地名大系 「大笹関所跡」の解説

大笹関所跡
おおざさせきしよあと

[現在地名]嬬恋村大笹

関東北辺の守りとして信州道に設置された関所。寛文二年(一六六二)さるきよう関所(現利根郡新治村)に準拠し、関の設置が認可された(「沼田藩年寄書状」鎌原文書ほか)。天和元年(一六八一)の郷村品々記録(小林文書)には関所番として沼田藩真田氏の在地家臣草津郷侍湯本伝右衛門ほか三人と定番伴四郎右衛門、鎌原縫殿支配の同心二人が載る。真田氏改易後の同二年幕府代官支配となり、鎌原・西窪・栃原・加部(のち横谷に代わる)の四人が関所番を勤め、勤務は一ヵ月交代で二人ずつ勤めた(同年「大笹・狩宿関所番人召抱達」鎌原文書ほか)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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