大蔵(村)(読み)おおくら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大蔵(村)」の意味・わかりやすい解説

大蔵(村)
おおくら

山形県中北部最上郡(もがみぐん)にある村。月山(がっさん)、葉山(はやま)両山地の東部から北部を占める豪雪地で知られる純農山村。銅山川が北流し、村の北部で最上川と合流する。国道458号が南北に走り、JR新庄(しんじょう)駅からバスが通じる。中心地の清水(しみず)は、中世に清水大蔵大輔(おおくらだゆう)義親の小城下町で、最上川舟運の中継権を与えられて栄えていたが、大石田にその地位を奪われた。トマトなどの園芸畜産米作の複合経営が行われる。磐梯(ばんだい)朝日国立公園の一部で、国民保健温泉地に指定された肘折温泉郷(ひじおりおんせんきょう)や、湯の台スキー場がある。面積211.63平方キロメートル(境界一部未定)、人口3028(2020)。

中川 重]

『『大蔵村史』(1974・大蔵村)』『『大蔵村史』全3巻(1999~2002・大蔵村)』


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