大覚寺障壁画(読み)だいかくじしょうへきが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大覚寺障壁画」の意味・わかりやすい解説

大覚寺障壁画
だいかくじしょうへきが

大覚寺宸殿と正寝殿に描かれた障壁画狩野山楽とその一派による襖絵著名。金碧の『牡丹図』や『紅梅図』のある宸殿は,元和5 (1619) 年東福門院入内の際の建物をのちに移建したとする説が有力。正寝殿では『山水図』や『松鷹図』などの水墨障壁画が,山楽筆と認められる。なお江戸時代の作としては,渡辺始興の手に成る正寝殿の杉戸絵の『耕作図』や,障子腰板絵の『兎図』などがある。

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