大谷本廟(東本願寺)(読み)おおたにほんびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大谷本廟(東本願寺)」の意味・わかりやすい解説

大谷本廟(東本願寺)
おおたにほんびょう

京都市東山区円山(まるやま)町にある真宗大谷派(東本願寺)の祖廟。宗祖親鸞(しんらん)および歴代の法主(ほっしゅ)の遺骨などを祀(まつ)る。大谷別院とも称し、俗に東大谷とよばれている。1602年(慶長7)に大谷派第12世教如(きょうにょ)によって京都市下京(しもぎょう)区烏丸(からすま)通りに東本願寺が創建されたときには、その境内に造営されていたが、1653年(承応2)同派第14世琢如(たくにょ)のとき、将軍徳川家綱より土地の寄進を受けて現在地に移された。仏堂は1703年(元禄16)の建造で、祖廟は境内東方の山腹にあり、石墳の上には親鸞遺愛のものと伝えられる虎石(とらいし)が置かれている。またここには、武家墓といわれる諸侯の墓や門信徒のための納骨所がある。

[森 章司]

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