大郡(読み)タイグン

デジタル大辞泉 「大郡」の意味・読み・例文・類語

たい‐ぐん【大郡】

面積が広く、戸数人口の多い郡。
古代の郡の等級の一。大化の制では40里の郡。律令制では20里以下16里以上の郡。

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精選版 日本国語大辞典 「大郡」の意味・読み・例文・類語

たい‐ぐん【大郡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 面積が広く、戸口の多い郡。〔漢書‐元帝紀〕
  3. 上代の郡の等級の一つ。大化の制では四〇里、令制では一六里以上、二〇里以下の郡をいう。
    1. [初出の実例]「凡郡以廿里以下。十六里以上。為大郡」(出典:令義解(718)戸)

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世界大百科事典(旧版)内の大郡の言及

【郡】より

…〈こおり〉ともいう。中国の郡県制に淵源し,日本での初見は《日本書紀》大化2年(646)正月条の〈改新之詔〉に〈凡そ郡は四十里をもって大郡とせよ。三十里以下,四里より以上を中郡とし,三里を小郡とせよ〉とあり,このとき郡制が施行されたかのように記されているが,孝徳朝の649年(大化5)に(こおり)制が施行されて以来,7世紀の後半を通じて国の下の行政単位が一貫して評であったことは,金石文や木簡などの当時の史料から確かめられている。…

※「大郡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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