世界大百科事典(旧版)内の大都市圏の言及
【郊外】より
…柳田国男の《朝日新聞論説集》(1924‐30)や《明治大正史世相篇》(1930)には,それらについての優れた批判が見られる。第2次大戦後におけるより大規模な人口の都市集中は,大都市周辺に多数の小都市を生み出したが,これらは〈衛星都市〉と呼ばれ,それを包括する地域を〈大都市圏〉としてとらえるようになった。田園都市【大河 直躬】。…
【都市計画】より
…
[その他の計画]
以上のほか,都市の運営上重要な施設として,上下水道,電気・ガスなど供給・処理施設,学校などの教育文化施設,病院・保育所など保健・福祉施設,市町村庁舎など都市運営施設等の計画があり,さらに都市防災,事故防止,公害防止,自然保護,文化財保全,都市景観など都市環境計画があり,都市の基本計画はこれらを総合した都市構成計画として策定される。
【大都市圏計画】
ロンドン,ニューヨーク,東京などの大都市は人口,機能の集中が大きく,通勤,通学,物資の流動など都市の経済・社会活動が通常の都市の範囲を超えて広域にわたって展開されている。そこで通常の都市基本計画よりさらに広域の,いわゆる大都市圏計画を設定している。…
【都市経済】より
…他方,都市の経済活動は従来の都市の境界を越えて拡散し,都市の周辺は郊外として発展し,郊外化が進行することになった。その結果,都市の郊外は中心の都市と社会的,経済的に一体的な関係をもつ都市地域に転化していき,中心都市と郊外とによって大都市圏が形成される。また中心都市の中心部には通常,大都市圏における中心機能や管理機能を果たす行政,金融,商業,サービス業などのビジネスが集中して立地する中心業務地区が形成され,サービス経済化の進展とともに,発展しつつある。…
【都市圏】より
…なおイギリスでは,関係が深く市街地が接している都市群を併せてコナーベーション(連接都市)と呼んでいるが,これも都市圏と同じと考えてよい。一般に,都市の行政的境界を超えて市街地が拡大した場合,日常生活上で結びつきの強い範囲をメトロポリス(大都市),また大都市圏(メトロポリタン地域)と呼んでいるが,この場合も都市圏と同義である。この範囲を日本の都市でみると,東京は約50km,大阪は約40km,名古屋は約30km(各都市の中心からの距離)といわれている。…
※「大都市圏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」